保坂剛志さんは編みもの・布・糸といったテキスタイル全般を使用し、
作品制作している造形作家です。
普段制作に使用する材料に特にこだわりはないとのことですが、
主には天然素材のものを中心に、染め・加工を自身で行なっています。
保坂さんのやり方で何よりも面白いのは、
編みものに関しては「編み図」を頼らず、
見本となるものの「質感」を見て触って、
独自の編みかたを開発していくところ。
編み図とは地図のようなもので、
それを見ながら編んでいくと
見本通りの模様や大きさに仕上がって行くのが
一般的なやり方なのですが、
保坂さんのやり方はそれとはまったく逆の方法、
いわゆる「逆算」です。
この考え方がとても興味深いと思い、
皆さんにぜひ経験してもらいたいと考えて
WSを開催していただくことになりました。
逆算していく発想を学ぶことで、
ご自分の作品にも新しい考え方で取り組むことができるはず。
この機会をぜひ、お見逃しなく。
「編み」の技法と「糸」を使用して、コラージュ作品を制作します。
決まった図面は使わず、空間に糸を与えるように、
補うように編み加え、縫い合わせながら質感を探っていきます。
言葉では説明が難しい独自の制作方法を紹介し、実際に体験してもらいます。
■開催日時
4月13日 13:30〜15:30
■所要時間
2時間前後(個人によって多少異なります)
■参加費
1500円(使用する糸や金具などの材料費含む)
■定員
10名
■参加資格
カギ針編みの経験がある方
(一般的な編み方をしたことがあるかたであれば大丈夫です)
■持ち物
カギ編み針(NO7~9程度のレース針)
刺繍針・縫い針など 普段お使いの針
※上記の番手以外のものでも普段お使いの鈎針や棒針がある方はそちらも併せてお持ち下さい。
■WSの流れ
今回のWSでは細めの糸を使った作業を中心に、作品制作を予定しております。
何種類もの編み方を組み合わせて
最後に糸や布で自由につなげ、金具をつけた状態で完成です。
完成後はペンダントヘッド、ピアス、キーホルダーなど
お好きなモチーフとして使用できます。
【講師略歴】
保坂剛志(Hosaka takeshi)
1988年 11月28日、秋田県秋田市に生まれる。
2009年 秋田公立美術工芸短期大学 工芸美術学科 卒業
その後手染め、手縫い、手編みを中心に作品を制作。
リボンやタイ類といった小さなものから衣類まで、多岐に及ぶ。
生きもの、生きていないもの。
様々なものの表情や質感をもとにした造形を探求。
現在は主にニードルワークによる制作に取り組んでいる。
■作品展示一覧
2011年「ポケットノナカニ」展(於 新潟市中央区 Craole 蔵織)
2012年「物見遊山」展
「EMERGING DIRECTOR'S ART FAIR UKTRA005オクトーバーサイド」
(於 東京都港区南青山 スパイラルガーデン)
「冬の日の贈り物」展
2013年「東北を開く神話展 第2章」(於 秋田市 旧県立美術館)
「もの×まち さんぽ2013春」(於 秋田市 新屋地区 表町 元町 日吉町)
他